国内外で活躍を続ける福岡在住の作家、山内光枝の中・長編映像作品のスクリーニング企画。
海辺にたたずむ裸の海女を写した一枚の古い写真との出会いをきっかけに、山内は十年以上にわたって海に生きる人々を追い続けています。山内は素潜り漁を営む人々と生活をとおして関係を築きながら、カメラを握ってともに海へと潜っていきます。海を基点とした彼らの生活に全身を使って迫るなかで、属性や観念にとらわれる以前の、人間の根源的なあり方に触れようとしているのです。
今回のスクリーニングでは、《つれ潮》と《信号波》という山内の近年の代表作2点を上映します。