1994年に始まったVOCA(ヴォーカ)展は今回で31回を迎えます。この「VOCA展2024」には、全国の美術館学芸員、研究者などから推薦された40才以下の作家31名が出品します。その中から5名の選考委員によりVOCA賞1名、奨励賞2名、佳作賞2名が選ばれました。そして大原美術館賞が館の選考により決定しました。
本展は平面美術の領域で有望な若手作家を奨励する展覧会ですが、絵画や写真に限定されているわけではありません。映像を含めた多様な素材や技法の作品が登場し、それらを組み合わせたインスタレーション的な作品も多く見られます。今回の傾向としては、自らの身体や関わりのある土地を意識し、そこを起点に自分と世界とのつながりを考え、表現を深めていった作品が目立ちます。それぞれ個性的で現代の空気を反映した表現の数々を会場でお楽しみください。