季節にあわせた全三回の展覧会を通し、所蔵コレクションが見せる季節の情景を、歳時記をめくるようにお楽しみいただく「所蔵企画展 歳時記」。
第二弾となる本展は「歳時記 風薫る夏」と題し、さまざまな夏の姿を日本画、日本洋画、工芸作品約60点からご覧いただきます。「風薫る」とは夏の季語のひとつで、新緑の季節に、若葉の中をさわやかな初夏の風が吹き渡るさまを指します。本展では、瑞々しい新緑を思わせる工芸から、暑さの中咲き誇る花々、山の青々とした万緑の風景や水辺の涼やかな空気など、さまざまな夏を感じさせる作品を集めました。徐々に暑さが増し移ろいゆく季節の情景を、展示を通してご堪能ください。