芹沢銈介は、世界の工芸品を集めた収集家としても広く知られています。芹沢の本格的な収集は、24歳の時にはじめた小絵馬収集が最初で、経済的に余裕が出て来た昭和30年代以降になると、驚くような勢いで日々収集を続け、戦後集めたもので6000点に及びました。芹沢の収集の特徴は、徹底して自分が好きだと思うもの、よいと思うものだけを集めたことで、そのことにより、収集全体が芹沢の「もうひとつの創造」へと昇華しています。この展覧会では、当館が所蔵する約4500点の収集品の中から海外の品々約300点をご紹介します。
展示室の前半には、「ばんどり図四曲屏風」「鯛泳ぐ文着物」といった代表作も合わせて展示します。