私たちを取り巻く混沌とした世界の中で、私たちは日常をどのようにとらえているのでしょうか?
私たちは、普段の日常が何かをきっかけに非日常と化し、新たな日常の価値観が生まれる世界に生きています。歴史を振り返ると、自然災害、疫病、争いなど、人間社会は同じような事の繰り返しの中で進んできたのかもしれません。
本展では、20世紀を生きた画家たちが日常にどう向き合い、どうみていたのか… 厳しい毎日を生きる人間の生きざまや心情を巧みに捉えたピカソの「貧しき食事」、日常に夢や遊び心を感じさせてくれる斎藤吾朗の「バス停の人々」、日々刻まれる歴史の記憶を新たな視点で表現する六田知弘の「ポンペイ」など約50点を展示いたします。
是非ご覧になる作品から、それぞれの「日常にみる非日常」をお楽しみいただけますと幸いです。