日本画家・平松礼二は、日々の暮らしの中で身の周りの花や生き物に命の美しさを感じ、自然の中に創作意欲を掻き立てられてきました。
町立湯河原美術館の開館25周年にあたる令和5年度の平松礼二館では、1年を通して季節ごとに四季折々の花々や風物を描いた作品を展示する企画展を開催してきました。春期、夏期を経て、本展はその第三弾にあたります。
鮮やかな紅葉、枯れ色の中に咲く野の花、冷気に立つ裸の木々。秋から冬にかけては、季節のめぐりとともに確かに息づく植物たちの力強さに、しみじみとした抒情を感じます。画家の心をとらえた自然のたたずまいをご覧ください。