深沢幸雄は1924(大正13)年、中巨摩郡平林村(現 南巨摩郡富士川町平林)に生まれ、東京美術学校(現 東京藝術大学)工芸科彫金部を卒業しました。東京大空襲時に足に怪我を負い、油彩などの大作が描けなくなったことから、机上での制作が可能な銅版画を独学で習得し、銅版画の神様と評される独自の表現技法を確立し、日本を代表する銅版画家として2017年に92歳で亡くなるまで作家人生を全うしました。
本展では、2006(平成18)年に、作家より当館に寄贈された400点余の作品の中から、銅版画をはじめ、パステル画、書、ガラス絵、陶芸など、約60点を展示し、作家の仕事を辿ります。