タイトル等
中村善策没後40年・記念ホール開設35年
中村善策と「加賀の北前船主・西谷家」
2階企画展示室「中村善策の2つの故郷 小樽と信州」
会場
市立小樽美術館
会期
2023-10-21~2023-12-28
休催日
毎週月曜日・11/7(火)、24(金)
開催時間
9:30~17:00
(最終入館は16:30まで)
観覧料
一般600(480)円、高校生/市内高齢者300(240)円、中学生以下無料
※1F「中村善策記念ホール」、2F「企画展示室」、3階「一原有徳記念ホール」とあわせてご覧いただけます。
※()内は20名以上の団体料金
協賛・協力等
出品・資料提供:佐野禎子/小樽市総合博物館運河館
協賛:市立小樽美術館協力会
後援:北海道新聞小樽支社
企画協力:高野宏康(国立大学法人小樽商科大学客員研究員)
概要
加賀の北前船主・西谷家は、小樽を拠点に北海道各地で様々な事業を展開しました。全盛期の5代目西谷庄八とその子息正治は、中村善策をはじめ若い芸術家のパトロンとして惜しみなく支援し、世に送り出しました。画家になることを両親から反対された善策は、15歳で西谷海運KK(当時西谷回漕店)に入社し、勤務のかたわら夜間、小樽洋画研究所で絵画修業に没頭しました。西谷家は善策の画壇デビューを全面的に支援し、二科展入選に至るまで、西谷家の別荘で制作に専念させ、その感謝から善策は同家夫人たちの肖像画を描き残しています。
このたび、小樽商科大学客員研究員の高野宏康氏により、西谷家の女性たちの装飾品が、ご遺族、佐野禎子氏のもとに大切に保管されていることがわかりました。佐野禎子氏は北前船主・5代西谷庄八・和喜の娘、西谷正子の孫にあたります。
1917年西谷正子は、兄正治の早稲田の後輩西川進を婿養子に迎え、西谷海運KKの社員となった夫と共に神戸で新生活をスタートしました。同じころ橋立では正子の従弟・西出悌二(12代西出孫左衛門)の婚礼が行われました。その折、正子の提案で「水晶の髪飾り」を特注したところ、一門の女性たちが気に入り同じものを揃えています。
1920年西谷家では、正子がスペイン風邪に罹患し、第2子出産直後15日で病没するという悲劇に見舞われます。当時神戸支店に勤務していた19歳の中村善策もスペイン風邪の大流行に遭遇、同年齢の正子の死、生死をさ迷っていた正子の遺児のことは、深く心に刻まれました。長じて1941年、すでに西谷庄八夫妻は他界していましたが、正子の長女・明子は無事成長し22歳で結婚の晴れの日を迎えることとなりました。門出を祝して、善策は油絵「泉浜潮吹」を明子に贈り、明子は善策を"平和な絵を描く画家"と家族に伝えています。本展は、大正時代の中村善策と「北前船主・西谷家」との交流を紹介するもので、1階記念ホールの特別陳列として、兵庫県在住の西谷家ご遺族佐野禎子氏の所蔵品、ならびに小樽の商家で晴れの日を彩った櫛かんざし等、小樽市総合博物館運河館の女性の装身具を展覧いたします。また、西谷家が支援した芸術家たち中村善策・中野五一らを絵画、彫刻、書簡、写真パネルにより紹介いたします。
2階企画展示室では、中村善策の油彩画大作により、小樽と信州を題材にした明るく伸びやかな風景画の魅力を振り返ります。
イベント情報
■講演会
「北前船主・西谷家の人びと~小樽と加賀での事業と暮らし~」
日時:10月21日(土) 10:30~12:00 要観覧料
場所:市立小樽美術館1F研修室
定員:50名 要予約 tel:0134-34-0035
講師:高野宏康(国立大学法人小樽商科大学客員研究員)
ホームページ
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2023072900021/
展覧会問合せ先
教育委員会教育部 市立小樽美術館
住所:〒047-0031 小樽市色内1丁目9番5号
TEL:0134-34-0035
FAX:0134-32-2388
[email protected]
会場住所
〒047-0031
北海道小樽市色内1-9-5
交通案内
○JR小樽駅から 徒歩でおよそ10分
(国道5号線を札幌方向へ進み、産業会館の交差点を海側方向へ左折。手宮線跡地及び日銀金融資料館の近くです)

○中央バス「本局前」バス停から 徒歩でおよそ5分
ホームページ
https://www.city.otaru.lg.jp/categories/bunya/shisetsu/bunka_kanko/bijyutsukan/
北海道小樽市色内1-9-5
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索