東京画廊+BTAPでは10月7日(土)より、日米を行き来ながら活躍した写真家、石元泰博の個展を開催致します。石元泰博(1921-2012)はアメリカ・サンフランシスコで農業移民の家庭に生まれました。第二次世界大戦中にコロラド州の日系人収容所アマチ・キャンプに収容され、そこで写真に初めて触れます。戦後の1948年に、バウハウスの伝統を受け継いだインスティテュート・オブ・デザイン(ID)に入学し、アーロン・シスキンやハリー・キャラハンの指導を受けながら、シカゴで写真家としてのキャリアを開始します。
1953年に来日し、代表作となる桂離宮シリーズを撮影。1958 年にはシカゴと東京の人物・風景を捉えた初写真集『ある日ある所』を上梓し、戦後日本の芸術界に新風を吹き込みました。その後も東京を拠点に活動を続け、伝真言院界曼荼羅、伊勢神宮などの日本の伝統美や都市風景、ポートレイト、空、水など、IDで培った厳しい造形意識をもとに、独自の視点を示す作品を残しました。写真表現に限らず、デザイン、建築など戦後の国際的動向に深く関わる石元の功績は、文化功労者に選出されるなど、広く讃えられています。2020年~21年には、東京都写真美術館、東京オペラシティアートギャラリー、高知県立美術館の3館合同展覧会『生誕100年 石元泰博写真展 生命体としての都市』が開催され、大きな話題となりました。
本展では、1940年代から60年代の東京とシカゴの風景写真を中心に展示する予定です。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
お知らせ:
東京画廊+BTAP は「アートウィーク東京」に参加いたします。アートウィーク東京は、東京を代表する50以上の美術館・ギャラリーが参加し、国内外の現代アートの創造性と多様性を紹介する国際的なアートイベントです。会場となる各美術館・ギャラリーをAWTバス6路線が結びます。東京画廊+BTAPの最寄りのバス停は、Cルートの「C3」です。
詳細など、以下アートウィーク東京のホームページよりご覧頂けます。
https://www.artweektokyo.com/en/