ヒロマート・ギャラリーでは、滝口かりん展『人工光と幻』を開催いたします。
弊廊での二回目の個展となる本展覧会に向け制作した新作のペインティング作品を発表いたします。
アーティスト・ステートメント:人工光と幻
わたしは絵を描くために大分県に来た。どこにいてもそうだが、住んでいるといいことばかりではない。人間の嫌なところもたくさん見る。わたしたちは、人間に対して嫌悪感を持ち飽き飽きしても、夜になると誰かが作った光に照らされることになる。間接的にも人と関わるということが文明の中で生きることだと思う。
ミメーシスという概念がある。人間はなにかのマネをしたがる生き物らしい。人工光も月や火を模した表現のひとつかもしれない。人工光という自然の模造品と、未知の世界を多層的に描く。