このたび池田20世紀美術館では、山内滋夫展を開催いたします。
山内滋夫(1947年生まれ、写実画壇会員)は大阪府出身。高校卒業後、祖父で日本の洋画界を代表する画家のひとり、里見勝蔵の厳しい指導の下、画家修業に励みました。25歳で渡仏。パリ国立美術学校を経て、ベルナール・ロルジュに師事します。約5年間の滞仏生活において、西洋美術の根底にあるリアリズムを肌で感じ、厳格な造形思考を学びます。また同時に、日本の伝統絵画の装飾性にも強い関心を持ちました。帰国後は、西洋の理知的な造形思考と東洋の美意識の融合を目指し、独自の絵画表現を切り拓いていきます。その大胆にして斬新な表現は、高い評価を得て現在に至っています。
今回は初の本格的な回顧展として、初期から新作までを展示し、山内芸術の魅力を紹介いたします。