チェロの俊英 タチヤーナ・ヴァシリエヴァ 香川初公演
タチヤーナ・ヴァシリエヴァは、12歳から国際的な演奏キャリアをスタートし、17歳でミュンヘン国際音楽コンクール第2位、2001年にはロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクールに優勝するなど、一躍世界の桧舞台に踊り出た、まさに≪俊英≫です。
さらに、その後の活躍はまさにめざましく、ヨーロッパ全土や極東アジアへの演奏旅行、バイエルン放送交響楽団、ワイマール州立歌劇場管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団など世界の名門オーケストラや名指揮者との共演、バシュメット、カツァリスら一級のソリストとの室内楽への参加など、既に活動の場を全世界へと広げています。また、彼女のレパートリーは、バッハの無伴奏チェロ組曲から、ストラヴィンスキー、現代音楽までと実に幅広く、世界初演となる作品も含まれています。
豊かな感性に裏打ちされた瑞々しい表現力と確かなテクニック、そして古典から現代までという幅広いレパートリーを持つタチヤーナ・ヴァシリエヴァの演奏は、チェロという楽器のもつ魅力を最大限に引き出し、落ち着いた、それでいて伸びやかなその音色は、皆様の心を深く静かに揺り動かすことでしょう。