季節の豊かな日本では、古くから人びとが四季折々に移り変わる景色を情調豊かに表現してきました。とりわけ、長く厳しい冬の終わりに訪れる春は、人びとが待ち望み、到来の喜びを作品に込めてきました。また、梅や桜をはじめ、一年で最も多くの花が咲き誇る季節であるため、優れた美術作品にはこと欠きません。
本展では、平櫛田中が収集した美術コレクションから、春にちなんだ絵画、工芸、書などを展示します。美術の世界に足を運び、うるわしき春を満喫しませんか。展示は前期と後期に分けて、一部入れ替えを行います。
また、平櫛田中が娘のために制作した《内裏びな》(展示期間:2月16日~3月18日)と、誕生したときの釈迦を表した《南無誕生仏》(展示期間:3月20日~4月15日)の展示をします。