本展では丹波市にゆかりのある個性的なアート・コンクールの歴史を振り返り、およそ60点の現代美術作品を紹介します。
当館創設者の故・植野藤次郎氏は1978年から1994年まで計17回、「ジャパン・エンバ美術コンクール」を開催して若手作家たちを支援しました。
また現在の丹波市、旧氷上郡内でも代々、町主催の公募展が開催されてきました。日本画の奨励と新人発掘を目的とした旧・青垣町による「青垣2001年日本画展」(1987年第1回展~2005年第19回展)や水彩画の振興を趣旨とする旧・春日町開催の「春日水彩画展」(1989年第1回展~2005年第17回展)に出展された作品の一部は、現在も丹波市内に残っています。
2004年の丹波市発足後も市民の方々が文化芸術活動に親しめるように、「丹波市展(第3回から丹波美術大賞展に改称)」(2006年第1回~2015年第10回)が開催され、現在も「丹波アートコンペティション(2020年第1回~2023年第4回)」が実施されています。今回の展覧会では、これら丹波市にゆかりのある公募展関連の作品を中心に展示します。