ジャン=フランソワ・ミレー(1814~75)は、産業革命以降、急速に近代化が進展する19世紀のフランスにおいて、自然と共に生きる農民の営みを描き続けた画家です。
山梨県立美術館では、開館時に代表作《種をまく人》を収蔵し、自然豊かな県を象徴するコレクションとして、ミレー作品の収集を継続してきました。
開館45周年を記念して開催する本展では、ミレーの作品と共に、私たちと同じ時代を生きる4人の現代作家の作品を展観することで、双方の多様な解釈を開くことを試みます。
人の営みが様々な観点から見直される現代において、ミレー、そして現代作家の作品は、どのようなメッセージを私たちに発しうるでしょうか。
私たち一人ひとりにとっての「世界のかたち」を探る機会として、作品世界の共鳴をお楽しみください。