佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠 岡田三郎助(1869 1939)の画業と人物を顕彰してきました。
今回、OKADA ROOM Vol.27では、「 岡田三郎助名品選―その美の歩み―」と題し、制作年が明記された岡田三郎助の作品を中心に、当館のコレクションから選りすぐった名品を、下記のとおり展示します。
展示作品の中には、暗い色調を用い、優れた写実表現によって人物を描いた《矢調べ》(明治26年)をはじめ、雄大な山の描写に繊細な色の変化を見て取ることが出来る《富士山(三保にて》(大正9年)、人体の質感と背景の鮮やかな色彩の調和が見事な《裸婦》(昭和10年)などがあり、最初期から円熟期に至る17点の作品を通して、岡田が画家として追い求めた表現の変遷を御覧いただけます。