人にとって身近な存在でありながら、その自由気ままな性質や、しなやかで美しい姿によって人を魅了し虜(とりこ)にしてきた不思議な動物、猫。時に人知を超えた神秘的な猫の能力は、魔性の動物としてのイメージを育み、古今東西の芸術家たちにインスピレーションを与え続けてきました。
本展では、猫をモチーフにした「猫作品」を長年に渡り収集してきた国内屈指の個人所蔵家「招き猫亭」コレクションから、貴重な「新田猫絵(にったねこえ)」をはじめ、猫の絵で一世を風靡した浮世絵師・歌川国芳のほか、藤田嗣治や木村荘八ら稀代の愛猫家たちの絵画や彫刻など、約200作品を一挙に展覧します。時代を超えて愛される猫の多様な魅力に触れていただければ幸いです。
出品作家/歌川国芳、河鍋暁斎、橋本関雪、加山又造、山口華揚、杉山寧、小林清親、藤田嗣治、横尾忠則、靉嘔、吉村大星、藪内佐斗司、ビアズリー、シャガール、スタンランなど。(会期中一部入替有り)