1973年『ぼくのべんちにしろいとり』でデビューした葉祥明(よう・しょうめい)は、『詩とメルヘン』『いちごえほん』でメルヘン作家として広く知られるようになりました。
また近年は小説『東京タワー』(リリー・フランキー著)で引用された「母親というものは」などにより詩人としても知られています。
半世紀に及ぶ創作活動では、平和や環境問題を扱った作品から人間の心に寄り添うメッセージ性のこもった作品まで様々なテーマに取り組んできました。作品のテーマは異なりますがそこに共通するのは、生きる喜びや幸せを伝えたいという葉 祥明の思いです。
優しい色彩で空や海、大地などを描いた叙情的な作品は見る人を穏やかな気持ちへと誘います。
本展は、北鎌倉 葉祥明美術館のご協力により絵本原画をはじめ油彩画、詩作品まで幅広く葉祥明の世界をご紹介します。さらに、新作『とべ!ジェイムズ』の原画を初めて展示します。
氏の50年の足跡をたどりながら優しくあたたかな空間で、心豊かなひとときをお過ごしいただければ幸いです。