万華鏡のように刻々と移り変わる自然の彩や草花、そこに集う鳥などの生き物。それら「四季のおくりもの」に惹かれて描いた東山魁夷、森田りえ子、福田平八郎らの作品を紹介します。本展の切り口は「くらべてみるみる」。二つの作品を見くらべながら楽しくご紹介します。嶋谷自然、田村能里子など、個性的な画家が描いた季節の異なる二つの作品を並べると、両作品に共通する作家の特性が際立ちます。また、類似したテーマを「日本画と洋画」などジャンルの異なる作家が描くと、画材ごとの魅力が伝わってきます。上村松篁と上村淳之、郷倉千靭と郷倉和子の「親子画家」。その他、「紅葉」「梅雨の花」「茜空」「屏風で巡る四季」など様々な切り口からご覧いただきます。それぞれの作品を比較しながら鑑賞してみると、画家が感動したポイントや描きたかったもの、画家の特色が浮かびあがってきます。作品との新しい出会い、発見をお楽しみください。