当館は茶道具の美術館としてよく知られておりますが、この茶道具とならぶコレクションの大きな柱のひとつとして仏教美術をあげることができます。当館が所蔵する国指定品(国宝9件、重要文化財60件)のうち、仏教美術は国宝5件、重文28件と約半数を占めています。
この展覧会では、その中でも特に絵画と彫刻にスポットを当て、飛鳥時代~奈良時代を中心に、仏教美術が最も美しく花開いた時代の作品をご覧いただきます。
展示総数は国宝3件、重文4件を含む約30点で、一部金属工芸品等も出品されます。
人びとの篤い信仰心をもって制作された「うつくしいほとけたち」を是非ご覧いただき、制作当時の高い表現力と美意識に触れる機会となれば幸いです。