≪Book jacket≫
文庫本型ノートの表紙に、外国の切手や使用済み封筒を貼った作品40点をつくったのは2010年のことである。それらをスキャンして「Book jacket(ブックカバー)」に仕立てた。複製の「Book jacket」は表面がフラットな印刷物である。2021年から2023年にかけて、実物の切手をさらに貼り足してみた。
シリーズごとに「日本と外国の切手」「外国の切手」「日本・中国・韓国の切手」「エリザベス女王の切手」「日本の切手」とルールを決めてコラージュしたのだが、切手さえあればいく通りも作品がつくれそうだ。
本展では併せて「切手の栞」「Airmailplane」「紙幣の切手」を展示する。手紙はEメールに、本は電子書籍へ、紙幣は電子マネーへと移り変わり、いつか消え去るかもしれない「紙」へ惜別の思いを込めて。