「ミッフィー」が世界中で愛されているオランダのディック・ブルーナ、『おやすみなさいおつきさま』が近年再注目されつつあるアメリカのクレメント・ハード、『リサとガスパール』シリーズが大人気のフランスのゲオルグ・ハンスレーベン、また日本を代表する『100万回生きたねこ』の佐野洋子や『ごんぎつね』の黒井健ら。20世紀に生まれた絵本作家たちは、イマジネーション豊かで個性的な絵とことばによってすぐれた絵本を次々と生みだしてきました。幼い子どもたちに語りかける力を持った絵本はまた、眼にはみえない大切なものを見失っていきがちな大人たちにも、遠い日のきらめきを思い出させ、安らぎやほほえみ、そして元気を与えてくれます。
本展では世界11カ国で活躍する絵本作家22人の代表作の原画など計180余点を一堂に紹介し、絵本の魅力と<子どものこころ>をあらためて見つめ直そうとするものです。