タイトル等
第42回土門拳賞受賞作品展
船尾修『満洲国の近代建築遺産』
会場
土門拳記念館
会期
2023-10-27~2024-01-14
休催日
10月~11月無休
12月~1月◎月曜休館[1月8日(月・祝)は開館、翌9日(火)に休館]
年末年始休館◎12月29日~1月3日
開催時間
午前9時~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
観覧料
一般800円、高校生400円、中学生以下無料
概要
中国東北部のいくつかの都市を初めて訪れたときに僕は大きな衝撃を受けました。そこはかつて満洲国と呼ばれ、日本がその成立や運営に深く関与した場所です。当時の建築物がそのままの姿で、発展著しい中国のビル群に埋もれるようにしてありました。巨大で威圧的でありながら独特のデザインが発するなんともいえない壮麗さと美しさ、と同時に醜悪さを放つそれらの建築群に僕は一発で魅了されてしまったのです。
満洲のことをご存じの方ならよくわかると思いますが、満洲には新しい時代を切り拓こうとする「陽」の面と、満蒙開拓団の悲劇に代表される「陰」の面とが同居しています。どちらに重点を置くかによって満洲の実像はまったく異なった表情を見せますが、今も現存するこれら建築群を写真によって記録することにより、いわば歴史の目撃者として俯瞰したフラットな立場から満洲を語ることができるのではないかと閃いたのです。
中国の都市開発のスピードは想像を絶するものですから、いつ取り壊しになるかもしれず、僕はその後まるで何かに取り憑かれたかのように歩きまわり、古い建物を探し出しては撮影を行いました。その行為は純粋に楽しいものでした。フィルムに刻まれたことにより、それら建築物は80年、90年ぶりに蘇えったような感覚がありました。写真を撮る醍醐味とはもしかしたらそういうことなのかもしれないなあと改めて気づかされた思いです。記憶と記録の領域を軽々と往来できるような写真を今後とも撮ることができたら最高です。
イベント情報
いずれも予約受付中

土門拳賞受賞作家・船尾修氏によるトークイベント
10/28(土)14:00~

秋のミュージアムコンサート
11/4(土)15:00~ 出演:三船しのぶ(ハンマーダルシマー)

学芸員によるほぼ月イチギャラリートーク
11/18(土)、12/16(土) いずれも14:00~14:30

一般公募写真展 第18回「わたしのこの一枚」
11/22(水)~12/3(日)
どなたでも参加できます!詳細はお問い合わせください
ホームページ
http://www.domonken-kinenkan.jp/exhibitioin/20231026002.html
会場住所
〒998-0055
山形県酒田市飯森山2-13 (飯森山公園内)
交通案内
[飛行機の場合 (ANA)]
羽田空港―庄内空港:約60分

[電車の場合 (JR線)]
東京―新潟―酒田 (上越新幹線―羽越本線):約4時間

[お車の場合]
日本海東北自動車道―酒田ICより 約5分
(飯森山公園内駐車場をご利用ください)

◎ 酒田駅より
タクシー:約10分 / バス:約16分 (土門拳記念館 下車)

◎ 庄内空港より
タクシー:約20分 / バス:約30分 (東北公益文科大学 下車)
ホームページ
http://www.domonken-kinenkan.jp/
山形県酒田市飯森山2-13 (飯森山公園内)
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