この展覧会のタイトル、『両洋の眼』とは西洋の眼でなくまた東洋の眼でない、しいて言えば人間の眼を意味します。我が国では絵画を、技法や素材によって日本画と洋画とに区別して考えますが、今日において、すでにある部分ではこの区別がなくなりつつある兆しもみられます。
『両洋の眼』は和洋の垣根にとらわれず、多種多様な絵画表現をひとつのまなざし、ひとつの感性で観ようというスローガンのもとに、第一線で活躍する画家たちの最新作を発表してきました。今回が15回目となる『両洋の眼』では65名の画家をとりあげます。
また、今回は15周年を記念して、かつてこの両洋の眼の常連だった物故作家11名の作品も併せて展示します。