アートコートギャラリーでは今井祝雄の個展を開催します。
今井は、1960年代の白い造形表現から、'70-'90年代以降のフィルム、ビデオ、写真により時間軸を取り入れた作品、また、そこに自身や他者の身体を介入させるパフォーマンスなど、時代の変化に感応するかのごとく幅広いメディアと作品形態によって表現活動を続けてきました。その最初期より作家の関心を捉えていたのが音の存在です。本展では、心臓音と当時の様々な音響メディアを素材に制作・発表された'70年代の作品群を、今井と長年の親交のあるアーティスト藤本由紀夫から技術面・構想面での協力を得て、資料とともに網羅的に展示します。また、カセットテープと録音された音声を視覚的・身体的に鑑賞するための最新のインスタレーションと共に、その多彩な表現営為を「音」という切り口からご紹介します