天才と呼ばれた谷岡ヤスジ(1942~99)は、1960年代末から前世紀末に亡くなるまで、少年向けから大人向けマンガ雑誌まで、誰にもまねのできない過激で孤高のギャグワールドを繰り広げ、いまだに数多くのクリエーターにリスペクトされる存在です。
本展覧会では、「鼻血ブー!」や「村(ソン)」のような独創的なリズム感あふれるギャグ感覚と、「アサー!」の鳥に始まる奇想天外なキャラクターの造形に光を当てつつ、代表作『ヤスジのメッタメタガキ道講義』『アギャギャーマン』『ド忠犬ハジ公』などの、約200点の原画やパネル、意外と知られていないド迫力のポスター類、あるいは「ガキ道講座」でセンセーションを巻き起こした当時の『少年マガジン』など雑誌資料の展示によって、創作の秘密に迫ります。