気配や雰囲気、大気など、目に見えず実体がないもの、常に形が変わり不定形なもの、それらを作品として表現する時、それらはどのように描かれるでしょうか。あるいはどのように形づくられるでしょうか。本展では、微細な粒子やその領域を示すことで、あるいは素材を精選し表現をとぎ澄ますことで、見えにくいものを可視化したり存在を明らかにしたりした作品に注目します。絵画、彫刻、ドローイング、映像、写真など、近現代の様々な作品を通して、不確かな存在や形のないものを含め、見えにくいものを正面からとらえた作品を展示します。