現代日本の具象彫刻の中心を担い、90歳を超えた現在も活躍中の彫刻家 佐藤忠良氏(1912[明治45]~)は、人物を主な対象とした写実表現によりひたすらに人間を見つめ続けてきました。70年にわたる日々休むことのない制作から生み出された作品は、深い詩情と精神性をたたえ、我々の心に新鮮な感動を与えています。その芸術活動は、広場や公園に設置されたモニュメント作品や、「おおきなかぶ」などの絵本挿絵、さらには独自の教育論などでも広く知られています。
本展では、作家所蔵作品を中心に彫刻作品61点、デッサン・スケッチ88点を展示。彫刻作品の代表作に加え、初の一般公開となる旅先で描かれたスケッチによって佐藤忠良氏の芸術の全貌を紹介いたします。