デイジー、ジャスミン、チューリップ、アカンサス、柘榴に薔薇。イングリッシュ・ガーデンを彩ったであろう華麗な花たち。ウィリアム・モリスは、これらの花々をパターン化し、テキスタイルや壁紙から書籍の装丁にまで華麗に散りばめました。工芸、家具、建築デザインと、日常生活全てを総合的にデザインしたモリスは、モダン・デザインの父と呼ばれています。中でも植物をモチーフに制作した織物や壁紙の独創的な図案は、当時、新しい生活様式を求めていた人々に強く支持されました。今日、モリスの意匠は、カーテンやベッドリネン、椅子、文具にいたるまで広く応用されて、大変身近になっています。
本展では、ウィリアム・モリス・ギャラリーの所蔵品を中心に、当時のアート&クラフツ運動をあわせて紹介します。ステンドグラス、テキスタイル、壁紙、家具、ガラス・銀器、タイル、ジュエリー、書籍など幅広いジャンルから集めた140点による、魅惑的なライフスタイルをご堪能下さい。