百年に一度と言われるコロナウイルスによるパンデミックは、ここ数年猛威を放ち世界中に大きな変化をもたらしました。感染症対策や行動制限など、人々の心に閉塞感を与え、誰もが不安に苛まれました。また、世界が平和を願うなか、ロシアのウクライナ侵攻など、人々の生活にさらに大きな影響が出てきています。
このように世界が混迷するとき、暗く長いトンネルの先にある光を求めるように、未来に夢や希望を求める人は多いことでしょう。
本展では、当館が所蔵する国内外合わせて1400点以上のコレクションの中から、希望を予感させる河野里枝の「はじまり」、恋人同士の愛を感じさせるシャガールの「ダフニスとクロエ」、息づく人々を独自の色彩で描いた井上悟の「よもやまばなし」など、夢や希望に満ちた作品40余点を一堂に展示いたします。
「長いトンネルを抜けて」をお楽しみください。