VHSテープや音などを用いてドローイングの概念を拡張しながら、超自然的なものを含んだ宇宙の理にアプローチするような実践を繰り広げるアーティスト、ヴァネッサ・エンリケスの個展を開催します。
エンリケスは今回、初の来日で入浴などの習俗、「算額」の奉納など日本に生きてきた人々の精神性と理のあり方にインスピレーションを受けました。そしてACAC周囲の自然や、安藤建築が織りなす空間と対峙しながら、大型の空間ドローイング作品に取り組みました。
本展では、上記に加えフォトグラムや津軽裂織を復興させた第一人者である村上あさ子氏とのコラボレーション作品なども展観します。彼女の実験的な実践の数々は、この場や環境と様々なかたちで共鳴し合うことでしょう。