諸国の名所であった滝と橋は、葛飾北斎をはじめ多くの浮世絵師によって描かれました。それぞれの滝と橋は、絵師のまなざしが光り、バラエティに富んでいます。
本展では、北斎がペルシャン・ブルーの色を活かし、諸国の名瀑をすべて異なる水の描法で幻想的に表現したシリーズ『諸国瀧廻り』全8図、橋の構造や奇抜さに注目し、さまざまな角度で諸国の橋を描いたシリーズ『諸国名橋奇覧』全11図を中心に、葛飾北斎から川瀬巴水まで、様々な絵師が描いた滝と橋の浮世絵を展示します。
江戸のシンボルである橋をはじめ、奇想天外な橋、日常に寄り添う橋、まるで生きているかのように描かれた滝など、水辺を彩る滝と橋を浮世絵でめぐってみませんか。