2020年の正月 肺炎の集団発生が中国の武漢で起きているという報道があった。
私はそのとき見えない病原の襲来に対する不安と恐怖を描いたカミュの小説「ペスト」を想起し戦慄が走った。
(中略)
美術、音楽、演劇、スポーツ等社会の殆どの活動が停止した、友人との交流も断たれた、凍結した日常の中で私は言葉のない絵のみの日記を描いていた。それは他者を自己の内に求めそこに心の交換を托したのかも知れない。想像は脈絡なく画面をさ迷った。
日記として描き出した彷徨う精神の断片を作品として展示できないだろうか、というのが今回の試みでもある。 福田篤
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