八王子市夢美術館では、現在約1,500点の作品を収蔵しています。今回の「夢美セレクション展」では、当館の収蔵品の中から、小島善太郎(1892-1984)、清原啓子(1955-1987)、城所祥(1934-1988)ら八王子にゆかりある作家の作品を紹介します。
2022年に生誕130年を迎えた洋画家・小島善太郎。本展ではこれまでの収蔵品展示でご紹介した作品に加え、《軍旗先進の図〉(1939年、油彩)など、あまり出品する機会がなかった作品も展示し、新たな視点から小島の画業を振り返ります。夭折の銅版画家・清原啓子は、エッチングによる緻密な描写と幻想的な作風を生涯かけて追求し続けました。本展では、清原の銅版画作品と素描をとおし、創作活動の軌跡をたどります。昭和後期に活躍した木版画家・城所祥は、大胆な色彩や整然とした構図が特徴的な作品を多数制作しました。本展では、木版画の異なる技法、板目木版と木口木版の作品をとおして、城所の多彩な表現の妙に迫ります。
個性豊かな作家たちの魅力を、是非会場でご覧ください。