- タイトル等
没後200年
亜欧堂田善
江戸の洋風画家・創造の軌跡
- 会場
- 福島県立美術館
- 会期
- 2022-10-29~2022-12-18
[前期:10/29-11/20、後期:11/22-12/18]
- 休催日
- 毎週月曜日、11月24日(木)
- 開催時間
- 9時30分~17時
(入館は16時30分まで)
- 観覧料
- 一般・大学生1000(800)円/高校生600(500)円/小・中学生400(300)円
*( )は20名以上の団体料金
*身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方は無料
●ふくしま教育週間 11月1~6日は高校生以下無料
●常設展無料の日 11月3日
- 主催者
- 福島県立美術館/福島民報社/KFB福島放送/東京新聞
- 協賛・協力等
- 特別協力=須賀川市立博物館/神戸市立博物館
- 概要
亜欧堂田善(本名・永田善吉 1748~1822)は、現在の福島県須賀川市に生まれました。生来絵を好みながら、長らく家業を手伝っていた田善が、画業に専念したのは50歳にさしかかった頃のこと。彼は白河藩主・松平定信から才能を見出され、当時日本ではまだほとんど成功者がいなかった腐食銅版画(エッチング)の習得を命じられました。試行錯誤を続け、粘り強く銅版画に向き合った田善は、のちに優れた製版技術を身に付け、見事に君主の期待に応えたのです。亜欧堂の画号は、田善の銅版画を見た定信が、アジア(亜)とヨーロッパ(欧)を眼前に見るかのようだと賞賛して、彼に与えたものと伝えられています。
田善はオランダからもたらされた書籍や版画をたよりに銅版画を習得しました。そのため、彼の作品には西洋風のモチーフや人物表現がしばしば見られます。もとになった西洋版画と見比べてみると、田善はただ西洋版画をまねするのではなく、遊び心に満ちた修正を加えながら、独自の作品を創り出しています。
ほかにも田善は、銅板技法習得の過程で学んだ、遠近法や陰影法などの西洋独自の絵作りを学び、油彩画の分野で画才を開花させていきます。その才能の一端は、雄大な自然を描いた「浅間山図屏風」(重要文化財・前期展示)や、江戸の人々の日常を切り取った、物語性あふれる「両国図」(前期展示)などから知ることができるでしょう。
田善の没後200年を記念して開催する本展覧会は、銅版画をはじめ、肉筆作品、下絵など約170点を通して、田善の画業を振り返ります。また彼が目にした西洋版画や、谷文晁、司馬江漢など同時代の絵師たちの作品もあわせて展示し、その表現の源泉と独自性を探っていきます。
- イベント情報
- ■ギャラリートーク
11月12日(土)、12月3日(土) 14時00分~14時45分
講師:当館学芸員
会場:企画展示室(企画展観覧券が必要です)
■ワークショップ
「鍾馗様の小旗を作ろう」 要予約
11月20日(日) 10時00分~12時00分
講師:大野青峯氏(須賀川絵のぼり 吉野家 六代目)
対象:子供から大人まで8名程度(小学生低学年までは保護者同伴)
材料費:1,100円
会場:美術館実習室
申込締切:11月12日(土)*先着順
- 展示替え情報
- ●会期中展示替えがあります。
- ホームページ
- https://art-museum.fcs.ed.jp/exhibition/current