2004年、竹久夢二は生誕120周年を迎えます。今なお大正ロマンを象徴する画家として人々に愛されている夢二を振り返り、明治・大正・昭和の三代に及ぶ生涯と芸術の足跡を、約一年に渡って、当館のコレクションから構成する特集展示により回顧します。
本展はその第四弾として、“恋・旅、そして人生”と題し、人間・夢二の幅広い魅力を紹介します。
竹久夢二(1884-1934)は、漂泊の旅を重ね、恋多き人生を送った人物としてもその名を残し、今なおその生涯は語り継がれています。他万喜・彦乃・お葉との恋、そして別れの体験、多くの土地を旅して受けた思いの数々、加えて画家・詩人として、人間の内面を覗き込み、芸術表現を模索した飽くなき姿勢……
この展覧会では、夢二の「恋」「旅」「人生」に視点を当て、彼の恋愛観・人生観・芸術観を検証し、真の夢二像に迫ります。