日本郵政公社では、逓信総合博物館において、優れた東洋美術コレクションで名高い米国のボストン美術館が所蔵する、レナード・A・ローダー・コレクションの中から、明治から昭和初期の日本の絵はがきを紹介する展覧会を平成16年10月5日から12月12日まで開催します。
有名無名を問わず、日本画家や洋画家、挿絵画家などが分野を超えて自由な発想で描いた絵はがきは、モダンで瑞々しい感覚をそなえ、日本人独自の構図の妙味、そのデザインの斬新さ、美しさに加え、日本人の愛した「こっけい」(ユーモア)の粋が凝縮されています。
現代美術のコレクターとしても有名な米国の化粧品会社エスティ ローダー社の会長、レナード・A・ローダー氏は日本の絵はがきに魅了され、25年にわたり25,000枚ものコレクションを形成し、それらがボストン美術館に寄贈されました。そのうち350点を厳選して紹介する展覧会が、今年3月から6月までボストン美術館で開催され、高い評価を受けました。ボストンで大成功を収めたこの展覧会が、この秋、日本に里帰りします。
本展では、絵はがきを芸術作品として捉え直すことで、今まで気づかなかった身近なものの秘める美しさを再発見する機会になるでしょう。