中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館は、平成16年6月1日で開館10年を迎えます。これを記念して、歴代の中原悌二郎賞受賞作家による素描展を開催します。
旭川市が昭和45(1970)年に創設した中原悌二郎賞は、平成15年の第33回までで66名(延べ77名)の受賞者を数え、いずれも現代日本を代表する彫刻家として広く認められています。本展では、それらの作家によるデッサン・版画などの平面作品を、受賞回によりⅠ期・Ⅱ期に分けて展示します。
彫刻家の素描は、彫刻制作のために描かれたものから、彫刻とは独立した一個の作品となっているものまで、幅広い態様を見せています。また、鉛筆による線画や水彩、版画、そしてコラージュに至るまで、表現方法も多彩となっています。いずれの作品においても、対象物や空間の把握、画面構成などにおいて立体制作を行う彫刻家ならではの視点と表現が見受けられます。優れた彫刻家たちによる多様な表現世界をご覧ください。