本年2-3月のセレクション展でも展示をしました作家・ごとうなみさんの個展を11月末まで開催いたします。
ごとうなみさんは主に長野県にて在住・制作を続けてきました。
光を意識した油画は、これまで多層に塗り重ねた、動きのある画面が印象的でしたが近作においてはその試みを対象化しながら、塗り続けるのではなく、画面と対話して絵の生成を見出すような新たな試みにも着手し始めたように感じておりました。
今回展示される新作群には、その印象がはっきりと見て取れると共に、これまで続けてきた重厚さの要素もどこかに交え、より繊細かつ悠々とした作品が生まれ始めたように思います。
緩やかに、しかし真摯に、制作の足跡を残し続ける作家のいまを、ぜひ見に来ていただきたいと思います。