東北地方で生まれ、作り続けられる伝統こけしの歴史は、200年におよぶと言われています。こけしを製作する工人の数は、その時々により変動はあるものですが、昨今は減少傾向であることは否めない現状です。しかし、そのような中で、(こけし工人になりたい)という強い意志を抱きこけしの世界に入ってこられる方が、平成30年(伝統こけし最新工人録刊行)以降のこの5年でじわじわと増えてきました。また長らく休業されていた方が製作を再開したという、うれしいニュースも得ることが出来ました。また、前回工人録に収録がかないませんでしたが、ご出品いただいた工人さんもおられます。
この度は、そのような20名あまりの工人の皆さまに作品をご出品いただき、当館収蔵の師匠そしてその系統のこけしと共に展示をし、伝統の継承に取り組まれているその作品を見ていきたいと思います。