田﨑草雲(1815-1898)の画業と遺徳を顕彰する「画聖草雲会」との共催で「草雲と江戸の絵師たち」展を開催します。
田﨑草雲は江戸時代から明治時代にかけて活躍した足利ゆかりの画家です。草雲は、谷文晁(1763-1840)を中心とした江戸中央画壇に身を置き渡辺崋山(1793-1841)らの強い影響をうけ、画技に磨きをかけます。今回展示する画聖草雲会所蔵の《四季山水図》(草雲70歳前後の作)は、草雲の画技の精粋が凝縮された最高傑作と評される作品です。
本展では文晁が足利学校で描いた《秋景山水図》、崋山が足利の人物を描いた《岡田東塢図》など、彼らと足利とのゆかりを示す作品のほか草雲をめぐる江戸の絵師たちの作品、彼らとの交流を示す資料、草雲の初公開作品を含む約20点を展示します。