関東地方の東部、利根川の下流を挟んで北側にある常陸台地と、南側にある下総台地とをあわせて常総台地と呼ばれています。北側の台地には筑波研究学園都市が、南側の台地には新東京国際空港(成田空港)が開発されて、常総地方における首都圏化の象徴的な存在になっています。このように常総地方は急速に都市化が進んでいますが、利根川流域、水郷、霞ヶ浦、北浦沿いの低地、筑波山およびその周辺などには、まだ豊かな自然や田園の風景が見出すこともできます。
この展覧会では、昨年度開催した「田園と都市 常総の美術家たち展」の続編として、茨城県近代美術館の所蔵品の中から、日本画および彫刻を中心とした常総の地にゆかりの深い美術家たちの作品約40点を展示します。
日本画においては、浦田正夫など、常総の自然と風土の中で生き、制作に当たった作家の作品を展示します。作家の目を通して表現された自然や人々の生活の中の風景をご覧ください。また、彫刻におい