●伝統と革新-狩野芳崖への系譜
長府毛利藩の御用絵師・狩野晴皐の子として長府に生まれた狩野芳崖は、江戸木挽町の狩野勝川院雅信の門に学び、狩野派の厳格な規範のもとで自己の絵画を模索する。
近代日本画の創造に輝かしい業績を残した狩野芳崖へと継承された狩野派の絵画を常信、惟信、養信らの作品で見ていく。
●岸田劉生とその周辺
明治末から昭和初期(=1910~20年代)にかけて、《麗子像》シリーズにみる神秘的な写実などを通し美術界のカリスマ的存在として活躍した岸田劉生の油彩・水彩など。あわせて同時代に活躍した洋画家たちの作品を展示。
●ヨーロッパのガラスとポスター
エミール・ガレやロートレック、ミュシャなどアール・ヌーヴォーを代表する作家を中心に、近代ヨーロッパの装飾美の精華であるガラスとポスターを展示。