美術の表現には、特別の縛りはありません。
むしろ、縛りの無い所にこそ美術は存在します。
それ故の難しさはあったとしても、画面上では「何でも有りの個人プレー」が許されます。
現実のくびきから解き放たれ自由に遊ぶことが出来るし、例え失敗しても恨む相手もいません。
だから、この明快でフェアで潔い世界は私にはとても魅力的に映ります。出口を見失って苦しい思いをすることもありますが、それもご愛嬌です。そんな世界で新たな自分に出会える日が来るかもしれないという淡い期待を寄せながら日々制作に励んでいます。
谷守 佳代