原田泰治氏のご友人であり、長野県駒ヶ根市を拠点に動植物に囲まれた環境の中で、社会的視点に立った「自然界の報道写真家」として活躍する宮崎学氏の写真展です。
赤外線センサーとカメラを組み合わせた無人撮影装置を使用し、撮影困難な野生動物の生態を写真に収めたシリーズ「けもの道」をはじめ、生き物と自然の生命のつながりをとらえたシリーズ「死」、近年では動物たちの視点から見た自然界の姿に迫るシリーズ「新アニマルアイズ」など、常に技術とコンセプトを革新し続けながら、自然と人間をテーマに活動しています。
本展では、人間の生活空間近くに現れる野生動物や外来生物の姿を通して人間社会を浮かび上がらせるシリーズ「アニマル黙示録」、そして現代の野生動物のリアルな生態を写し出したシリーズ「イマドキの野生動物」の中から35点を展示いたします。宮崎氏が半世紀かけて撮り続けてきた”黙して語らない自然界”からのメッセージを受け取っていただければ幸いです。