誰しもきれいな風景画をみると心がなごみます。しかし、私たちが思い浮かべるような風景画が描かれるようになるのは、近代になってからであり、長らく中国からもたらされた山水画こそが美術の主流でした。本展では、18世紀末から20世紀初頭の日本の風景表現のうつり変わりを通して、日本人の風景を見る眼がいかに確立してきたのかをたどります。
なかなか外出が難しい昨今、今よりも旅が困難であった時代の人々が魅了された美しい日本の風景を、旅をするような気分で楽しんでいただきたいと思います。
山水画・文人画・洋風画・浮世絵・日本画・洋画などジャンル・流派を越えて、所蔵品約25点を含めた約100点の作品を展観します。