《 日本文学から生まれた新たな漆 》
暗い茶室において蝋燭の光でぼんやり照らされる道具、そして空間全体に美しさを見出す日本人の精神性の高さを私は素晴らしく思います。特に日本文学において、谷崎 潤一郎先生の描く【人の心の光と闇】に魅せられ10年以上研究しています。
当展覧会では『刺青』、『卍』、『春琴抄』など谷崎先生の代表作をテーマにした蒔絵と卵殻技法の漆作品を、生誕記念の「残月祭」に合わせ展示します。蓋の外側と内側を対比し、作品から人間の心の二面性を見出していただけると幸いです。
李 逸琰
https://pjarts.tokyo にてオンライン同時公開