尾田龍は姫路出身の洋画家です。1906年神崎郡船津町(現姫路市船津町)に生まれ、姫路中学を卒業後上京し、川端画学校を経て東京美術学校西洋画科に学びました。しばらく東京で活動しましたが、戦争で罹災し帰郷。姫路高等女学校、姫路西高等学校の教諭を務めながら国画会に出品し続けました。内外を旅行し、その風景を激しいタッチで描いています。多くの後進を育てるなど、郷土の文化への寄与は枚挙にいとまがありませんが、1992年惜しまれつつこの世を去りました。没後30年をむかえるにあたり、尾田の初期から晩年の作品を紹介いたします。