江戸時代の末期、嘉永6年(1853)東京湾浦賀沖に突如四隻の黒い巨大軍艦が姿を見せました。そのうち二隻は黒煙を吐く当時の最新鋭であった蒸気船でした。黒船に乗って来航したペリー提督のねらいは、日本の鎖国政策を転換させることでした。
以後、日本の国論は激しく二派に分かれました。鎖国政策を維持して外国人(夷人)を打ち払うべしと主張する攘夷派と、反対の開国派に分かれ、激しい議論や争いが続きました。最終的に日本は開国に至り、やがて江戸幕府も倒れて明治元年(慶応4年・1868)明治維新を迎えました。この展覧会では、幕末維新の動乱期にあって、活躍した人々を取り上げます。