私たちの身の回りのあらゆる場面で存在する「箱」。箱は人類最大の発明であるという人もいます。今回の展覧会では、さまざまな素材やかたち、用途や機能を持つ箱の世界を、収蔵資料を中心に紹介するほか、今を生きる人々がふだんの暮らしの中で、いとおしく魅せられた箱、想い出の詰まった箱なども展示します。展覧会を通して「作る」「使う」「楽しむ」「愛でる」など、箱に込められた思いに触れ、分かち合うきっかけとなれば幸いです。
また、「ハコモノ」といわれる博物館。その内部で用いられている様々な箱を紹介しながら、さらに情報集積やインターフェイスのハコという観点から、これからのミュージアム像についても思いを馳せます。